霊魂その2

先日は深入りしないと言っておきながら、「その2」とはなんだ、とつっこまれそうである。実は昨日、職場からの帰宅途中に「似たような話を渋澤龍彦もしていたような...」と考えはじめたらどうにも納まりがつかなくなり、自宅に戻るとさっそく書棚をほじくり返してしまったのである。見つかったらやはりちょっと引用しておきたくなるのが人情というものであろう。これで、パエーシ王側の証人としては文句のないメンツが揃ったわけで、弁護人のぼくとしてはとても満足に法廷を去ることができそうだ。(2002.10.23記)

 ボードレールが「玩具のモラル」のなかで述べている次の言葉も、私にはとくに参考になるものだ。

「大部分の子供というものは、玩具の生命を見たがる。玩具の寿命を長びかせるか否かは、この欲望が早く遅うか遅く襲うかに係っている。私には、こうした子供の奇癖を咎める勇気はない。なにしろこれは子供の最初の形而上学的傾向なのだから」

 形而上学的傾向とは、うまいことを言ったものではないか。たしかに、或る種の破壊衝動には、形而上学的傾向に通じるものがあるような気が私にもする。

 これも子供のころの話だが、私は節分の夜、豆まきにかこつけて、茶の間の電球に力いっぱい、一握りの豆をぶつけてみたことがあった。電球は乾いた音を立てて割れ、赤い焔がぼうと吹き出した。豆をぶつければ割れることは分かっていながら、どうしても実験してみたいという誘惑に抗することができなかったのである。

渋澤龍彦『玩物草紙』P127 白水社 1987

それでも人生はイエスと言う 抜き...

大きな命からの呼びかけ 浅井:たとえ人生にどんなことがあっても、たとえあなたが絶望したとしても、それでも...

甘さ

私は「甘さ」を味わうだけでなく、「甘さ」そのものになりたい。人生の真の楽しみとは、王を崇めることではなく...
霊魂その2
 

レコメン魂

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