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ミューニック・マシーン Munich Machine 『青い影』

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ミューニックとはドイツのミュンヘンのこと。そしてミュンヘンといえばやはり「ミュンヘン・サウンド」なのである。4つ打ちのキックに16分刻みのベースパターン、それを延々とリピートするとアラ不思議、みんな狂ったようにトランスしまくりです。このミューニック・マシーンもその名の通り、まさにベタベタのミュンヘン・ディスコを披露しております。

このユニットはどうやら覆面バンドのようで、メンバーのクレジットはまったく確認できないけれど、テクノ好きにはもう音でバレバレ。そう、ジョルジオ・モロダー&ピート・ベロッテの黄金コンビなのである。ドナ・サマーの傑作「Love to Love You Baby」のプロデュースといえばこの方々です。

タイトル・ナンバーはプロコル・ハルムの「青い影」ディスコ・ヴァージョン。原曲の哀愁漂うムーディさはぜんぶ間引かれてしまい、残るはシンプルなメロと例のリズムパターンのみ。正直これはいかがなものかと思うが、ジョルジオということで許す。B面「イッツ・オール・ロング」はモロダー&ベロッテのペンによる作品で、中身のない典型的ディスコティック。ほんと、しょーもないなあ...

当時、我が国ではまだ「ミュンヘン・サウンド」という呼び名は普及しておらず、ライナー担当の吉岡氏は「ポコ・チャカ・ミディアム」というなんとも愛らしい名を与えている。とうぜんこの呼び方も普及しなかったけどね。

ちなみにジャケは長岡秀星氏によるもの。ロボットの腰のひねり具合がたまりません。

||||ディスコグラフィ||||
ミューニック・マシーン
『Munich Machine』('77年)
『A Whiter Shade of Pale』('78年) 国内盤タイトル『青い影』
『Body Shine』('79年)
『Get On The Funk Train』(1st,2ndのカップリング)

ジョルジオ・モロダー(初期のソロ名義作)
『Knights In White Satin』('76年)
『From Here To Eternity』('77年)
『Battlestar Galactica』('78年)
『E=MC2』('79年)国内盤タイトル『相対性理論考』

『From Here To Eternity』〜『E=MC2』まではテクノファン必聴。特に『Battlestar Galactica』に収められた15分にもおよぶ大作「Evolution」は、クラブ・シーンからの需要度高し。

サウンド・トラック
『Midnight Experss』('78年)
『Foxes』('80年)
この他にもちろん、『トップガン』や『メトロポリス』、『ネバー・エンディング・ストーリー』ら超メジャー作品が目白押しであるが、やはり初期サントラがかっこいい。

モロダー&クリス
『Love's In You, Love's In Me』('78年)

プロデュース
ドナ・サマー、ロバータ・ベロッテ、スリー・ディグリーズ、シルヴァーズ、ブロンディ、スパークス、ジャパンなどなど、とても紹介しきれない。

より詳細なディスコグラフィについては「GIORGIO MORODER:FATHER OF COMPUTER DISCO」を参照のこと。

当時ジョルジオはソロ名義作品のなかで、なかば実験的にフル・シンセサイザー環境によるサウンド・プロダクションを推進する。特に、例のビートとロボット・ヴォイスを掛け合わせ、より硬質かつグルーブしまくりのスタイルを発明した功績は大きい。この仕事がなかったら、初期YMOも、クラフトワークの「マン・マシーン」もなかったであろう。あのタンジェリン・ドリームでさえ、アルバム「EXIT」にその影響が色濃くでている。21世紀のいま聴いても、恐ろしくスタイリッシュなサウンド。

80年代以降は、機材の進歩とは裏腹に粘りのない、単調な質感になっていったのが残念である。まあこれはジョルジオだけに限らず、多くのエレ・ポップ・バンドが辿った道なのだが。

||||試聴||||
ミューニック・マシーン
Get On The Funk Train
ALLofMP3より。当然さわりだけだが、残りも想像でじゅうぶん補える。

ジョルジオ・モロダー
Giorgio Moroder

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