三鷹に越してきてもうすぐ一年になります。
引っ越す前の目標はなんといっても「日当たり」。会社勤めのころはほとんど部屋にいなかったので気にならなかったが、前のアパートは東向きで日中まったく陽が入らず、SOHOになってからは暗い毎日であった。朝目が覚めると、「ああ、またこの部屋で一日を過ごさないといけないのか」と陰鬱になったものである。
実は明るい好きなのであった。それまでは自らを夜行性と認識していて、もしわしが野生動物であったならば、きっと上野動物園の「夜行動物館」にいそうな連中だなどと吹聴していたのだからハズカしい。
ちなみにほ乳類の先祖は夜行性だったという話である。しかも地面に降りることなく、木の上だけで一生を終えたそうだ。人間社会に移しかえてみれば、要するに引き籠もりであろう。南米に生息するナマケモノなど、先祖サマの血をもっとも色濃く継承している連中といえるのではないか。
食物をもとめて地面に降りた種もその後生まれたが、彼らは逃げ道のルートを発達させることでそれを成し遂げたのであった。現在のほ乳類の尊大ぶりからは想像すらできないが、もともと彼らは、他種に比較してもっとも弱かったがゆえに、もっとも強大となったのである。これは人間社会にも共通する興味深いパラドックスではないか。
ここでマタイ福音書のことばを思い出す。
「このように、最初のものが最後になり、最後のものが最初になるでしょう」。
えっと、何の話だったか。日当たりであった。今の部屋は南向きでしかも幼稚園や駐車場に囲まれているので、日光をさえぎるものは何もありまっせん。とくに、冬の太陽は入射角度が低いですから部屋の奥底まで照らされてしまいます。朝起きて天気がいいとそれだけで、なんか得したような気分になっちまう。なんでお年寄りが毎日飽きもせずお天道様の話ばっかりしているのかと前は思ってたけど、今では心から共感です。
日当たりがいいってのは、前の住まいではとうてい望みえなかったことなんで慶賀すべきだが、こんどは命より大切なレコードのコレクションが日焼けてしまい困っています。
何かを満たせば何かが消える。これもほ乳類の宿命でしょうかね。





もうすぐ1年って
ええっ最近のような気が・・・
最近1年がホント早くって、これもほ乳類の宿命でしょうかね。
朝から鼻水がとまらない。ほんと、ほ乳類ってやつあ。