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イベント・ホライゾン

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わしのところにも「ムービー・バトン SF映画編」のおハチが回ってきましたか。昨日観てきたエピソード3にしようかな、と思ったらamudaさんに先をこされてしまった。

というわけで『イベント・ホライゾン』を紹介します。

97年公開当時、映画館に勤めていた姉が「無限の宇宙 無限の恐怖」と明朝体で書かれた非売品パンフをくすねてきてくれました。中には別紙で「宇宙史概略」「深宇宙探査船イベント・ホライゾン号と主な建造物の比較縮尺図」「ブラック・ホールとイベント・ホライゾン」とかなりハードSF的な資料が挿入されておりましたが、中開きの見出しは「身の毛がよだつ宇宙のホーンテッド・マンション」。なんじゃこりゃ、と兄弟二人とも怪訝な表情ながら眼がキラキラです。

当時はSF映画の谷間のような時期で、駄作でもなんでもいいから宇宙をオレにくれ! といった状態でした。そこに、ヒューマニズムも愛も何もない、絶対零度の漆黒をカンバンにした映画がやってきたのですから本当にうれしかった。

前述の資料いわく、

...ブラックホールは、その回りに物質を引きつけて渦を作る。やがて次第に近づいてきた渦は、全ての物質が囚われて二度と脱出できなくなる地点、事象の地平線(イベント・ホライゾン)に呑み込まれて姿を消す...

イベント・ホライゾン=事象の地平線。カール・シュヴァルツシルトでしたっけか? 相対性理論の本にちょくちょく顔を出すフレーズですが、なかなか詩的な表現だと思いませんか? 英語も日本語も。

後期ゴシック建築的な宇宙船、甲冑のような宇宙服といい、美術チームもサイコー。とくに、全長2.5 kmの船体最後部に設けられた推進装置のデザインは、怖すぎてクラクラします。救助艇ルイス&クラーク号だけはスペースシャトルのような、かなり正統的なデザインで、「とんでもないところに来てしまった」ことを映像的に語っています。

ローレンス・フィッシュバーンとサム・ニールというベテラン俳優勢も作品に心理劇的な重みをあたえている。

ただ、この映画は後半に難ありで、直視できないシーンが多すぎ。まんま『シャイニング』です。映画館にいたカップルが、「やってしまった」という顔をして出て行きました。

最後まで物理学的ハードコアで通してほしかった。やはり興行的にまずかったんでしょうか。ホライゾンをホラーにしたところで、戦果は見えていると思うのですが。

では、龍凹さんお願いします。

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