ロンドン在住のある女性が、コーヒー豆の輸入禁止と、すべてのコーヒーハウスの閉鎖を国王チャールズ2世に懇願した。
訴えの理由は
「下劣で、けがらわしく、どす黒くって、苦くて、臭いが悪く、吐気を催すごてごてした液体のため、夫は家に居着かなくなり、家庭内の義務を放棄してしまった。家計は火の車で、子どもはお腹を空かして泣いている。性生活には見向きもしない。不毛の砂漠のような空虚な家庭を生み出す不幸の実を、なぜわざわざ輸入する必要があるのか」
というものであった。....(中略)
1675年、チャールズ2世は、英国内に約3000店もあったコーヒーハウスの閉鎖命令を出した。しかし、この命令に対して強い不満が噴出し、わずか数日で撤回を余儀なくされた。
栗原 久『カフェインの科学 コーヒー、茶、チョコレートの薬理作用 』p26学会出版センター





コメントする