エヴェエヴァは、散歩やおしゃべりをして遊んでいる状態をいう。しかしエヴェエヴァばかりしていれば、カイ(食べる)できない恐れがある。それでもエヴェエヴァは大きな魅力であり、できることなら働かないでいたいという。
若者たちが、耳のわきにハイビスカスの花などをさして、ウクレレやギター片手に、村のあちこちの大きな木の下にたむろし、おしゃべりやふざけっこをしている光景をよくみかける。これは畑に出かけていく男たちと対照的であるが、理解ある親は、息子がかなり大きくなり、一人前に働けるようになっても、事情が許すかぎりは自由気ままに遊ばせておくのだそうである。いずれ家庭を持てば、妻子を養うために働かなければならないのだから、それまではしたいほうだいエヴェエヴァさせてやろうという親心である。
青柳まちこ『「遊び」の文化人類学』講談社現代新書 昭和52年





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