....しかし、仕事の結果、ある程度の疲れが出てきたら、さっそく中止すべきである。が、その場合に、決して仕事そのものをやめてしまう必要はない。通常その特定の仕事だけを中止すればよい。というのは、仕事を換えることによって、必要な休息と同じくらいに元気が回復するものだからである。われわれの天性にこのような適応性がなかったら、おそらく仕事は大してできないであろう....
二つの仕事のあいまの真に愉快な読書はまた、まるで強壮剤の効果をもつものである。人の精神がいきいきとしている時には、どんなに多くの仕事にたえうるか、またいわばからだ具合の後ろに隠れてこれに左右される時は、どんなに少ししか仕事ができないかは、まったく驚くばかりである。
ヒルティ著 草間平作訳 『幸福論』岩波文庫





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