デザインにおける最大の課題は何か、という疑問が、私の講義の出発点であり、教室で繰り返し学生たちに訴えるテーマでもある。それは、両親の家や自分自身の家を設計することでも、美術館の設計や、トースターや本やそのほかのもののデザインをすることでもない。
デザインの最大の課題とは、自分の人生をデザインすることだ。自分の人生をデザインすることで、自分用の反射板を作ることができる。すべての考えやアイデアや独創性を、そこにぶつけて跳ね返らせることができるようになるのだ。まずは、毎日何をして過ごしたいかを決めよう。(中略)
もしあなたが昼にどんな仕事をし夜に何をしているか—普段は何をし週末には何をしているかに関わらず、趣味のコレクションや面白いものを集めるのが生き甲斐だと感じているならば、きっといいビジネスパーソンになれるだろう。(中略)
だから、私は実際に、自分の人生を日々何をして過ごしたいかで測っている。それは、自分でもある程度はなんとかできるデザインの課題だ。今日はどれを選ぼうかと、私たちは毎日の行動を決めることができる。人生のデザインとは、背広組になるかアーティストになるかを決めるといったレベルの問題ではない。目標とするものが、権力と富と名声なのかどうか(それとも、そうでないかどうか—引用者注)を決めることだ。
リチャード・S・ワーマン『それは「情報」ではない』エムディエヌコーポレーション




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