「あのう...フロさ入っていいですか」
白血球も3ケタにのったことだし、もういいっしょ。頼むから入らしてくれ! 入らせろ!
「ああ? いいんじゃない?」
なんと、医師のあっさりOKが出た。ホントにいいのか? 入っちゃっていいのか?
看護師がすかさず釘を刺す。
「narajinさんは"白血球の低い方"の時間さ入らねばまいね。あど腰から上は湯船さつかればまいね!」
翌日、朝食をすませ、速効でナース・コールした。
「フロさ入るはんで、点滴はずしてけろ!」
もう余裕もなにもあったもんではない。20日ぶりの「オフロ」なのである。毎日銭湯で一汗流していた風流人のこのわしがである。
血液内科病棟のオフロには「白血球が低い方優先」の時間帯というのがある。つまりは朝イチのこと。まだ湯船に垢など浮いていない、一番ブロをあずかる栄誉が「低い方」に与えられるのである。わしみたいな無菌室のイヌ人間は、なかでも最優先されるべきVIPな存在なのだ。
「おい、そこの糖尿野郎! おまえらは残り湯でいいんじゃ! いまはオレたち白血病のシマなんじゃ!」(言えないけど)
9時になるのを待ちきれず、フライング気味にダッシュかけたおかげで一番のり! イッツ・ショータ〜イム♪
フンフンとご機嫌にカラダを洗いはじめたが、やってもやってもアカが出てくる。キリがないのでやめてしまった。
ついに念願の湯船につかる。半身浴だけど。ああ〜、これだよこれ! 生きてるってすばらしい!
「いつもトイレでお会いしてますね」
個室のJさんが後から入ってきた。おいおい、点滴つけたままフロかよ! しかも抗ガン剤入れてる途中に。
「シャワー浴びるだけで、気分ちがうからね」
そうだ。オフロの権利はみずから勝ち取るモノなのだ。看護師にうかがいを立てているようじゃダメなんだ。大部屋のSさんなんか、白血球500で平然とフロに入っていたではないか。しかしみんなグレートだよなあ。先輩たちには学ぶところ大である。
部屋にもどってタオルで髪をふいていたら、ついに、ついにアレがきてしまった...





「インド通信」の仲間から、「Narajinさんのブログが...」というメールが重なったので、数日前初めて拝見しました。
過去ログも読んで一喜一憂。でも、昨日と今日とで+二喜!
ユーモアがラーメンの山盛りもやしぐらいまぶしてあって、これなら免疫力高そう、と思っていたら、すごい、効果抜群ですねー。引き替えに差し出さざるを得ないものがあるのはくやしいですが、薬が効いている証拠だと思う。
帽子もいいけど、バンダナをガテン系かぶり、っていうのはどう? ちょうどいいのが手元にあるので送りましょうか? 無菌室パスできるかなぁ。
はい、よろしくです。インド柄なぞけっこうかと。