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白昼夢

「神よ、なぜ私をいつまでも独りにしておくのですか。もういいでしょう。うんざりだ。わたしは今すぐにでも家に帰りたいのです」

「narajinよ、それはおまえが望んだことなのだ。おまえはいつでも独りになりたがっていたではないか。わたしはそれを聞きいれたにすぎない」

「ええ、たしかに私は独りになりたがっていました。家族、友人、恋人でさえも遠ざけてきました。まるで逃亡者のように。彼らといっしょにいるときのほうが、孤独を感じていたからです。だから私は、静寂主義者をきどってまるで隠者のような生活をしていたのです。

でも、ここ数年の私を見ていましたか? 私は変わったのです。私は孤独ではなかった。ただ、孤独だと思いこんでいただけなのです。幻想を見ていたのです。三鷹にいるときに気がつきました。今では、世界のすべてを愛おしいと感じています。」

「narajinよ、たしかにわたしは見ていた。そして、おまえの主張するとおり、おまえは変わった。」

「ではなぜ、長いトンネルを抜けたばかりの人間を、また暗闇に突き落とすのですか? わたしはじゅうぶん学んだはずだ。それとも、まだ学び足りないとでもいうのですか?」

「narajinよ、おまえがもしじゅうぶんに学んでいるなら、無菌室での孤独などなんでもないはずだ。おまえが異議申立てをすることじたい、まだ学んでないことの証明ではないか」

「神よ、わたしはこの試練を乗り越えるだけの自信がないのです。いまにも泣き崩れて、悲しみに溺れそうです」

「narajinよ、おまえが自信などもつ必要はまったくない。もちろん泣いてもかまわない。苦しみも悲しみもそのまま放っておくがよい。

わたしはおまえに耐え難い苦痛をもたらすであろう。大いに恨んでかまわない。しかし、私はおまえの死をのぞんでいるわけではないのだ。おまえはこれから気がつくだろう。おまえを死なせないために、わたしが善き人々をおまえの周囲に派遣していることを。だから、その人々におまえを委ねるがよい」

「神よ、わたしは納得したわけでありません。わたしの知性は、あなたを否定することもできるのです」

「わたしを否定してもかまわない。しかし、おまえは生きなくてはならない...」

P.S.
ちかごろ白昼夢を見るようになった。

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