ShinRaiさん、
わざわざコメントいただきありがとうございます。
鼻呼吸、イダとピンガラですね。心がけてはいるのですが、いつも口をぱっかりあけて寝てしまいます。
yurikaさん、
神谷美恵子さんの文章を抜き書きしておきます。
柳宗悦の『南無阿弥陀仏と一遍上人』を授業の合間によみ、感銘あふる。日本に生まれてよかった、とはじめて心の底から思った。今までわからなかったことだ。新しい世界がひらけた。ことに「美」の世界についてのくだり。(1961.9.21 47歳)
フロムの『自由からの逃走』とパッペンハイムの『近代人の疎外』とを非常な興味をもって読んだ。疎外ということの持つ社会学的、歴史的側面がやっと少しわかったような気がする。しかし問題はそれだけではない。私の問題とするところはまさに、これらの著書の論じ終わったところからはじまるのだ。フロムの本で「悲劇的」なものとしてほんの一パラグラフですましてあったこと、あれが私の問題なのだ。
(1961.3.25 47歳)
山で読み散らした名著のなかでも、ヒルティの本はきわだって実際的指針に富んでいた。よく眠り付けないときにはリンゴを一個食べよ、とか、朝起きていちばん初めに新聞を読むなどするな、などという小さな教えは、大きな教えと奇妙にまざり合って思い出される。大きな教えとはむろん、高い理想の世界、死をも超える永遠の希望を指す。たったひとり、山で療養している若い者にとって、日々の生活を律して行く上で何にもかえがたい恩人となったのがヒルティであった。
苦悩のるつぼのなかから生まれた思想だけが人の心を打つ。ヒルティの著作はそういう著作だから、永い生命を持つにちがいない。
「ヒルティ著作集」第九巻月報、白水社、1979





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