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四十路デビュー

昨日は三十代最後の日曜日。
今週から四十路デビューです。先輩のみなさん、よろしく。
給食についてきたアイスクリームで十年の労をねぎらいました。

WBC:400(好中球1.7%)
HGB:6.8
PLT:1万9千

私は呟いた、「自分の生涯は終わった」と。...私はこの文句を一、二度声にだしていってみた。どうも妙な具合であるが、真実はあくまで真実なのだ。

私の年齢? この年になると、多くの人は、さらに勇気をふるって新しい仕事にむかったり、十年二十年にわたる努力と成果を新しくもくろんだりしている。私もまたおそらく数年は生きることができるかもしれない。しかし、私にはもはやなんらの活動力も、なんらの野心もない。

機会はあるにはあった--その機会をどんな風に用いてしまったか、私は知っているのだ。

だが、考えてみれば、私はまだなに一つ仕事らしい仕事をしていないのだ。これというはなばなしい経験もしなかった、私はただ準備だけをしてきたのだ--人生の一介の徒弟にすぎなかったのだ。

今日の私の頭は少しどうかしている。一時的な気の迷いに侵されている。私はこの迷いからさめて、常識の世界に--計画と活動と心からなる愉悦の世界に戻ろう。

だが、やはり、自分の生涯は終わったのだ。

ギッシング『ヘンリライクロフトの私記』p208 岩波文庫

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