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お世話になりました

朝から雨。空も海も灰色。

あたたかいコーヒーに牛乳を足して飲む。
インターネットラジオでボサノヴァを聴く。

隣部屋の方が亡くなったようだ。酸素吸入器をつけて苦しんでいる声が深夜まで聞こえていたが、明け方には静かになった。「どうもお世話になりました」と看護師さんに挨拶する声がドアごしに聞こえた。

院内で「お世話になりました」というと、退院か、死ぬかのどちらかである。同じひとつの言葉のなかに、生と死が在る。

反対側の方も今週亡くなった。名札が取り払われ、すぐ別の患者が入っていた。

トイレには亡くなった方の検尿カップがまだ残っていた。それを指さして「この人は今週亡くなった」とか患者どうしでうわさ話をしている。

たまにガセネタもある。私の親しい患者のカップを指さして「亡くなった」とかいう人がいたので、震えあがって大部屋まで確認しにいった。ちゃんと存命だった。

こんな会話が毎週繰り返され、死者が個室を去ったあとには、また次の患者がその後に続く。ベッドもきれいにリメイクされて。

Sさんは移植の前処置に入ろうかという段なって、いきなりドナーさんのドタキャンをくらった。最終同意も済ませた後だというのに。しかたなく五回目の化学療法をしている。

Nさんは4階の無菌室に移り、昨日、骨髄移植を済ませた。生着を心から祈る。

相部屋だったSくんは、準無菌室に入って今日から前処置がはじまった。元気そうでうれしかった。ヒックマンカテーテルはやはり痛いらしい。これから放射線照射という試練が待っている。

自分のこれからについてはまた後日。

WBC:1400
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PLT:11000

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