「今日Sさん上がってくるど」
「ほんとにが。ずいぶん早いんでねが」
「白血球1000超えだはんで、もう大部屋でもいいんた話してらよ」
「してもさ、移植終わってすぐのヒトごと大部屋さ入れるのもヒドイんでねが」
「んだのさ。まだ下痢もあるし、口のながも荒れでるはんで、たぶん個室だびょん」
「いま個室空いでねぇんでねが…」
8F西病棟の患者うちで「上がる」といえば、4F無菌室から無事帰ってくること。つまり、骨髄移植が成功(生着)したことを意味する。ふつうは1か月かかるところを、Sくんは移植日からほぼ2週間という、異例の早さで古巣にもどってきた。さっそく回復室までお見舞い。
「Sさんさ会ってきたよ。体重6キロ減ってちょっと痩せだけど、すごぐ元気」
「んだ。ニコニコ笑ってらもの」
「すごく順調でらんでねが。これがら移植やるヒトだば、勇気もらうびょん」
「んだっきゃー。ワも、がんばんねばまいね」
「したけど、若いっていいもんだのー…」
これから放射線科に行って指導うけてきます。





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