麻酔外科外来の午後4時。
診察台のうえにキーボードを設置し、
丸椅子を二脚ならべて音楽療法士さんとボサノヴァのセッションをやった。
今回は「ワン・ノート・サンバ」「黒いオルフェ」の2曲。
わしがギタレレでバッキングをし、療法士さんがメロを担当。
右手の爪をぜんぶ瞬間接着剤で無理矢理くっつけ、なんとか最後までもった。
「ピックでひけば」というけど、ボサノヴァのコードは4way(四本指)でなきゃ無理だっつーの。
2回通してこりゃいけそうだなと思ったところでストップがかかった。
血液内科の看護師さんから「30分以上やっちゃダメ」とクギを刺されているらしい。
寸止めをくらって生殺し状態というか、かえって悶々としてきたところで
「何か聴きたい音楽ありますか? ここなら大きい音だしても平気ですよ」
と療法士さんが助け船をだす。
「それでは」ということでガウンのポケットからiPodを取り出し、二人で矢野顕子の『サッちゃん』を聴く。
療法士さんは「矢野顕子がやるとこうなっちゃうんだー」と一人ウケしちゃって始終笑い通しでした。これけっこう哀しい歌なんですけど。
「いやー、今日はこっちも楽しかったです」と最後にいわれました。
矢野顕子はやはりすごい。
次回は「イパネマの娘」「おいしい水」を合わせる予定。




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