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デザインに恩返し

ちかごろ無性に「シゴトがしたいなあ」と思う。

幼稚園のころからいままで、いつも紙に何か描いたり、色を塗ったり、本にしたりとか、そんなことしかできない人間だった。大学も中退して、バイトしながら絵を描いて暮らしていたが、実際にそういう生活をしてみると、絵描きというのは恐ろしく孤独で地道な作業の毎日であり、それに耐えられるほどの根性がなかった。

ふと、大学のころ、コンサートのポスターやチケット、立て看のデザインをよく頼まれたことを思い出した。美術館の近くに住んでいたので工作室でよくシルクスクリーンを刷った。2百枚くらいになると腰が立たなくなる。でも美術館の廊下に自分のつくったポスターが敷き詰められていくのを見ていると、全然苦にならなかった。作業をみていた子どもが「きれい...」とつぶやいたりしてくれると、疲れなど吹き飛んだ。

結局、自分は絵が好きというより、印刷物、複製できてみんなに配って楽しんでもらえる何かを作っているときが一番シアワセなんだなあとハッキリわかった。ミニコミづくりもずいぶんやった。

そこで、家で絵を描くのはやめて、広告代理店に就職した。面接にはジーパンに白のトレーナーで行った。ここで文字を切ったり貼ったり、色を塗ったりしていればお給料がもらえるシゴト(グラフィックデザイン)にありついたおかげで、なんとかこの世に生き続けることができた。

この会社の先輩や同僚からはデザインやシゴトの進め方、ディレクションまで何から何から教わり、今でも感謝している。我が強くて、頑固な自分を当時よくガマンして使ってくれたとおもう。

いままで自分を生かしてくれたのは、神仏であり、親兄弟であり、友人たちだが、デザインも生をあたえてくれた。だからデザインには恩がある。これからはデザインに恩返しがしたい。教えることも続けたい。もちろん、シゴトもしたい。とくに書籍の装幀がしたい。

テンペラ画も続けたい。ヨーロッパ中世の写本や、ジャイナ教美術を模写しまくりたい。
青森県立美術館で個展やったり、研究会をつくったりして、テンペラ友だちをつくりたい。

はやく病院出たい。

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