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日々是点滴その2

(前回の続き)いつものように採血をすませ、いつものように待合室で待っていました。死刑宣告を待つ罪人のように、心のなかは真っ黒でした。顔見知りの患者さんをさがしても、誰もいませんでした。

「narajinさん、2番にお入り下さい」

車椅子で狭い通路を急ぎました。とにかく早くハッキリさせたい。そうすれば覚悟できると気持ちは焦るばかりでした。

2番に入ると、ロンゲのO先生はいつもと同じ物腰です。

「サイトメガロウィルスが出ましたんで、今日から毎日点滴しましょう!」

「は? ウィルス...ですか」

「青森まで毎日通うのはタイヘンなんで、弘前の病院でやってもらえるよう手紙書きますから」

「急ぎの話ってこれですか? 私はてっきり...再発したかと...」

「再発? 免疫抑制剤も順調に減ってきてるし、今の時期それはないっしょ

と、目をキラキラさせながら言いました。

「じゃあ前もって教えてください! 今日は覚悟して家族全員で来たんですよ」

「ああ、ゴメンゴメン! 一日でも早く点滴したほうがいいかと思って」

24時間の縦ジワは、たった10秒の会話で見事に消え失せていました。母は待合室に残っていましたが、2番を出たときの私の顔をみるなり、いい結果だとすぐさま悟ったそうです。なんとわかりやすい人間なんでしょうか。

処置室でデノシン(抗ウィルス剤)の点滴をしているあいだ、「また生きて家に帰れる」と思うと、シアワセ感がブルブルと体をつつみました。帰りの車中では、ウルフルズだか奥田民生だかを聴きながらすっかりゴキゲンです。コートを脱ぎ、寝間着に着替え、いつものようにベッドに横たわり、また家で暮らせるシアワセを確認しつつ、しばしの仮眠をとりました。

こうして私の悪い妄想はみごとに払拭されたわけですが、毎日点滴というのはウレシイことでも何でもなく、年末年始に続いた発熱も、コイツのせいだったのかと妙に納得し、退院してもまだまだ油断はできんなあと、あらためてこの病気のタチの悪さを思いました。でも、再発よりは万倍マシです。

そうして2週間。私の点滴生活はまだつづいているわけですが、毎日、介護タクシーを手配し、介護ヘルパーさんに介添えをおねがいし、注射針を刺され...といいかげんウンザリしてきました。

また縦ジワが...

へこみまくり

金曜日 朝から体調わるし 病院行った。採血6本とられ2回連続の点滴(免疫グロベニン)をくらってかなりへこ...

顔なじみ

やあ、またお会いしましたネ。そうなんです今日も点滴なんです。免疫グロベニンっていうんですか、あの乳酸菌飲...

5月のゴミ

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GV仲間

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三週間ぶり通院

昨日は病院だった。J師匠がまたサイニューインしていた。熱と咳でずいぶんと苦しそうだった。 自分も点滴が入...
 

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