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預言者たち01「ドストエフスキー」

1879年『カラマーゾフの兄弟』
...おまえは人間を買いかぶりすぎていた。

本来、弱い人間は、自由という重荷には耐えられない。たえずその前にひれ伏して服従する崇拝の対象を求めている。(*1)

人間は神よりも奇蹟を求めているから、奇蹟を否定すれば神も信じなくなって、自分勝手に新しい奇蹟を作り出したり、果ては祈祷師の奇蹟や巫女の妖術まで信ずるようになる。(*2)

われわれはおまえの事業を訂正し、それを奇蹟と神秘と教権の上に立て直した。

おまえではなく、(悪魔)と手を組んでな。これがわれわれの秘密だ。われわれはもうずっとまえから、おまえを捨てて、彼と一緒になっていたのだ。

フョードル・ドストエフスキー(1821年11月11日 - 1881年2月9日)

(*1)経済が悪化し、人びとのあいだに生活の不安が広がると、かならず偽の救世主が姿をあらわす。しかも国民からはけっこうな支持を獲得し、第一党にまでのぼりつめたりするのだ。ヒットラーを創造したのはわれわれ一人ひとりの不安なのである。自由から逃走してはならない。

(*2)日本人は個々に無宗教を謳っておきながら、いとも容易に占いやスピリチュアルなどに洗脳される。無宗教なのではなく、たんに無自覚なだけではないか。神や仏を信じるというと周りが引いてしまうから、コンビニ感覚で「服従する対象」を買い取っている。

 

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