困る力

もうちょっと考えましょう

本屋さんに行くと姜尚中さんの『悩む力』が平積みになっている。ちかごろ「鈍感力」とか「鬱の力」とか、ネガティヴなことばに「力」をつけてタイトルにしてしまえというのが流行であるらしい。

『シュプール』の4月号を見ると「可愛いはパワーだ」ときた。

「〜力」はオヤジ本くさいから「パワー」とかえたのであろうか。「パワー」はバブリーな90年代に米国でよく使われていたっけ。「Power Breakfast」なんてまだ言ってるんだろうか。

「Power Book」が「Mac Book」になったのも、「Power」は誰もハズカしくて口にしなくなったからではあるまいか。関係ないけどPower Pointをパワポと略するはやめましょうみなさん。

「サルでもわかる〜」「行列のできる〜」...使い回しのきくフレーズをつくった編集者は同業にいたく感謝されるのであろう。なかには「いま〜がおもしろい」「なぜいま〜なのか」といったフレーズをいまだに頻発する出版社があるからなんともおそろしい。


新刊案内
最後はぼくの幻覚力をおしみなく使って今年のベストセラーを大予言したいとおもいます。

『泄らす力』
長野県小諸そば市のデイケアセンターに配属されたフィリピン人介護士が見た恐るべき老人虐待の現実。オムツを通して老人たちの復権を世に問う。

『迷う力』
昼食に何を食べるかで小2時間も議論するフランスの男性たち。彼らは言う、人生とは迷うことなのさ...。在仏日本大使の妻がパリの日常を生きいきとえがく。2090年日本エッセイストクラブ賞受賞。

『サルならわかる人間学』
教育テレビ「ぼくらのサル先生」で人気の川極壽一准教授が、サルにあけくれた大学時代を回想する。「アイツらならわかってくれるサ」出口のみえない現代文明にむけた辛辣なメッセージ! テーマソング「きみがぼくを知ってる」(RCサクセション)プレゼント中!

『困る力』
朝からパヤ〜ンとしている息子をかかえて苦悩する母親が、全国の悩める親たちに送る珠玉のことば。南米チリでは社会現象とまでなった感動の話題作!

IndesignとWordのあい...

出版のすがた わが国における印刷物の品質はおそらく世界一ではないかと思う。組版の稠密さ、製版・印刷工程の...

電子図書館+個人出版という試み

ネット上で文学作品や論文、記事をフリーで閲覧できる場が増えている。ちょっと覗いてみただけでも、こんなにひ...

もんじゃ食う

昨晩、深夜までカラオケに興じていたので朝が辛かった。フトンのなかでぐずぐずしていると、エアコン掃除の業者...

印刷博物館

印刷博物館 / Printing Museum, Tokyo 先日、打合せのため飯田橋方面にいってきた。...