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「骨髄移植体験者のお話」その2

ネタフリ編:地獄は現実のほうだった

ちょっと話はもどりまして、骨髄移植体験者のお話ってことなんですが、まず三つ目のですね、移植した後のことからなんですけれども、まあ、移植する前の段階はですね、これまで先生のお話とか、ビデオとかでですね、流れはだいたいご理解いただけたと思うんです。

移植が終わりまして、無菌室から病棟にもどってくるわけなんですが、そのときにですね、友人とかからよく「おめでとう!」とか「やったね!」とかですね、よく言われまして、自分でもやったなと、なんかうかれ気分だったんですが、今から思いますと、ここからが本番だったといいますか、本当の試練がはじまるというのもですね、体験者の方であればどなたでもそうだと、大きく頷かれるんじゃないかとおもいます。


ぼくのばあいは移植から半年くらいしてひどい肺炎がきまして、いわゆるGVHDという、移植片にたいする拒絶反応で起きる肺炎なんですが、それから三週間ほど意識もなくなっちゃって、記憶がないんですれども、かなり危ない状態だったと思うんですが、その三週間のあいだっていうのは、実はですね、ずっと変な夢というか、幻覚の世界のなかにいたわけなんです。

なかでもとくに記憶に残っている幻覚っていうのは、病院にいるはずの自分が、列車に一人ぼっちで座っていると、そういう夢だったんですけれども、列車のなかを見ても自分しか乗ってないんですよね。列車の窓の外を眺めるんですが、誰もいないんですよ。しかも何日たっても列車が発車しないんで、まあ止まってるわけなんです。ほんとにひとりぼっちなんですよね、その世界では。ということは、これはどうも自分は死んだらしいなと。死んで地獄に来たらしいなと。生きてる人と縁が切れたんだと、幻覚のなかで思ったんですね。

まあそれでもなんとか一命はとりとめまして、意識が戻ってですね、まず気がついたのは、声がでないんですよね。気管に穴が開けられてて、チューブが入っていて人工呼吸器が入ってたと。

それから体がベッドに貼りついたようでまったく動かないんですよ。三週間くらい寝てただけなんですけど、廃用症候群ていうんですかね、筋肉がなくなっちゃって、生まれたての赤ちゃんみたいに、首もすわらないような状態だったんですよ。

それからあとすごい激痛が体に走るんですよね。いままで経験したこともないようなすごい痛みが走って、これなんだろうと思ったら、いわゆる帯状疱疹ですね。それが足とか手とかすごい湿疹が出て、痛くて叫ぶんですけど、声が出ないもんですから、なんかこう、蠢いているだけなんですよね。

あと視界の左側がぜんぜん見えないんですよ。これはあとでわかったんですが、脳梗塞をやったと、いうことらしかったんですよね。

まあこんな感じでですね、ぼくが眠っている間に、現実のほうがよっぽど地獄みたいになってたと、いうのに気がついたわけですね。

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