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小島一郎のこと その1

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患者会の新年会で青森に宿泊。翌朝ホテルをチェックアウトしてまっすぐ県立美術館に向かう。小島一郎のオリジナル銀塩写真20点余を見るためだ。ちょうど一年前、「小島一郎 - 北を撮る」と題して彼の回顧展が大きく開催されていたが、ぼくはそのころまだ自力で青森にいく力がなかった

このときに合わせて出版された写真集「小島一郎写真集成」  で彼の作品にはじめて接したという方も多いとおもう。生前、初にして最後の写真集となった『津軽 詩・文・写真集』は絶版になって久しく、中古市場でも入手がむずかしい。方言詩人の高木恭造(弘前の眼医者だった)と石坂洋次郎とのコラボレーションともいえるこの詩文写真集は、ぼくが再版を願ってやまない1冊だ

県立美術館はこれまでシャガールの巨大作品を3点も購入したり、県民から税金の無駄遣いなど批判も少なくなかったが、公開されるやその圧倒的な画力に圧されたのか、声はきかれなくなった。

もちろんシャガールもすばらしいが、ぼくにとっては小島一郎が手焼きしたゼラチン・シルバー・プリント、これが見るのがかねてからの夢だったのだ

地下1階の展示室Mに入ると、生前東京で行われた個展「津軽」に出品されていたと思われるプリント26点が四方をぐるりと囲んでいた。大きくても30センチほどで、巨大アートを見てきた後ではよけい小さくみえる。

写真集もアート紙を使った立派なものであったが、オリジナルプリントだけのもつ、ディティールの調子、印画の妙がある。暗室で幾度も焼きこみぐあいを試す小島の姿を妄想する

展示室には彼が一文を寄せていた雑誌「フォトアート(1963年6月号)」の写しが置いてあった。小島は当時のカメラ雑誌に写真だけでなく、自筆原稿も多く寄せており、そのナイーブな文体は写真世界にも通じるものだ

iPhone 3Gは接写ができないので全部ピンボケになってしまったが、もういちど行って抜き書きしたいとおもう。棟方志功、寺山修司、成田亨の「ウルトラセブン初稿案」もまた見たい!

次回はヤフオクで落札した『カメラ毎日 1963年9月号』の抜き書きしようとおもう

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