紙と羊皮紙・写本の社会史

November 2, 2004

4785201142.png紙と羊皮紙・写本の社会史
判型:A5変型判 頁:336 
定価:3465円(本体価格:3300円)
編著:箕輪成男 著 
ISBN:4-7852-0114-2 C3000
出版ニュース社

寿命が伸びたので、我々の時間の感覚が変わってきたのではないかと思われる。昔は一年がすごく永く、十年前はひと昔といわれた。その頃百年前というと、はるか遠い遠い昔のことに思われたものだが、いま筆者自身が喜寿の年まで生きてみると、自分がこれまでに経験したと同じ時間をもうひとつ遡れば、150年前、勤皇佐幕いり乱れた幕末騒乱の時代になる。

同じ時間をたったの五回くり返せば、400年前の関ヶ原に行きつくし、十回では一挙に平安時代の末、清盛の没落にたどりつく。この計算でいくと人類最初の文明といわれる5000年前のシュメールも、60回ほどくり返せばよいことになる。まさにアッという間のことである。

5000年前がつい昨日のことだということは、逆にいえば、シュメール時代の人々の生活や文化は、今日に比べてそれほど幼稚でも古拙でもなかったのではないかと考えられるということだ。たしかにシュメール文明にはすでに文字が生まれ、手紙が書かれ、家畜の数を記録する帳簿から本まであったのだ。(P24)

Posted by nara at November 2, 2004 9:42 AM| トラックバック
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