恐山院代...南直哉 【きき手】金光 寿郎
よく若い人と話しているときに、本当の自分とか、あるいは本当に自分がやりたいことがわからないとしゃべっているときに、考え方変えればいいんじゃないかと思うときがあるんですよ。ひとつは、本当の自分なんぞはどうでもいいんであって、そのときにその人が何が一番大切なことで、誰が一番大切な人なのかっていうことを考えてみりゃいいと思うんですね。
自分がいちばん大切だと思うことを大切にしていけばいいし、自分が一番大切な人を裏切らないようにしていけば、自然に道が開けるんじゃないかと思いますよ。
もうひとつは、自分のやりたいことがわからないっていうんですが、やってみないうちからわかるわけがないわけですから(笑)、そんなこと言ってたら永遠にわからないと思います。それよりも、自分が何の役に立つのか、どうやって人の役に立てるのかってことをまず考えた方がいいと思います。
その次にそれが自分のやりたいことと完全に一致したら非常にそれは幸せでしょうけれども、そうなれる人はそう多くないと思います。
職業なんかを選ぶときに、いちばん大切なのは、自分のしたいこと、まあそれができりゃあいいんですけれども、誰であれ、仕事である以上まず最初に考えなければいけないのは、自分がいったいどんなことで人の役に立つのかってことを私は考えるべきだと思うんですよ。これだったら人の役に立つと確信できることをやるべきだと思うんですね。そうでないと、本当に自分がやりたいこととか、本当の自分ていうのは頭で考えてたら堂々巡りになって絶対にわからないですね。