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2009年4月アーカイブ

EGGレコード抜き書き

Progressive Rock

GP_704_B.jpg1979年当時、EGGのサウンドを評論家の方々がどのように受け取り、何を予見したのか、それはいま現実となったのかどうか、資料としての意義もふくめて抜き書きしておきたいとおもいます。

ユーロピアン・ロックの新しい展開--仲邨杳一さん
注目すべきレーベルが日本でも紹介されることになった。"The Most Progressive European Music Experience"をキャッチフレーズにするEGGがそれである。...

ぼくは、このカタログを見たとき、イギリスのヴァージン・レーベルを連想してしようがなかった。つまりこれはフレンチ・ロックという狭いカテゴリーだけのためのものではなく、そのキャッチフレーズにもあるとおり、ヨーロッパの最もプログレッシヴな音楽をトータルに紹介するという崇高な理念の元に出発したレーベルなのだ。本家ともいえるヴァージンは、結局経営上の問題から、創設当初のような実験的なグループやアーティストたちは次々と切り落とし...

その意味で、今日までとかく陽が当たらなかったフランスの、それも真にプログレッシヴなロック・ミュージシャンを中心に、ユーロ・ロックを意欲的に紹介していこうとするEGGは、これからの活動が実に期待できるレーベルなのである。(イグナチオ・ライナーより 1979)

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Ignacio

Progressive Rock

Vangelis

IgnacioFrontB.jpgEGG 900.531(1977)

Patrick Vianにつづいて今回もEGGレコードをとりあげたい。

Vangelisといえば言わずとしれた映画音楽の巨匠である。「炎のランナー」「ブレードランナー」などの超有名作をあげるまでもないが、70年代前半、彼がまだフランスで活動していたころからすでにサントラをよく手がけている。

Ignacio  」はもともとFrancois Reichenbach監督の映画「Entends-tu les Chiens Aboyer?」(1975)のサウンド・トラック盤として同年リリースされていたもので、ぼくがもっているのは独Bellaphon盤「Can You Hear the Dogs Barking?」のみである。詳細は以下のサイトを参照してほしい。

Vangelis Collector - Music - Vangelis - Entends-tu les Chiens Aboyer? or Ignacio or Can You Hear the Dogs Barking?

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Bruits et Temps Analogues

French Rock,Pop

vian03.jpgPatrick Vian
EGG 900541 (1976)
試聴:「Bruits et Temps Analogues

...EGGレコードのイメージは、シンセサイザー等の電子楽器を駆使した、比較的古典的意味での"美しさ"を探求する、といったようなものである。...その水晶のような音のかけらは、内部宇宙の幻想を忠実に再現していく。...私たちを日常性から断ち切り、純粋な夢へと解き放つ...(Fool's Mate Vol.8 瀬沼俊隆)

70年代のシンセサイザー音楽を愛してやまない人間ならば、フランスのEGGと、そのすばらしいアーティストたちの残したレコードに今でも針を落とすことがあるだろう。ちょうどYMOの「Solid State Surviver」がオリコン・チャート1位になり、シンセサイザー音楽が注目されはじめた1979年、それに乗じてかこの小さな電子音楽系レーベルもキングから国内リリースされたのであった。

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sss_s.jpgYMOのイメージとなったともいえるセカンドアルバム
まさにテクノポップ、いやここからテクノポップが始まった
途中絶滅しそうになりながらperfumeまで受け継がれたテクノポップはここで生まれた。

当時歌謡曲ばかりを聞いていたような中学生にはテクノポリスは衝撃だった、分かりやすいメロディーと新鮮なシンセサイザーの音、ライディーンでは定規で机をたたき、ビハインドザマスクのドラムのかっこよさにしびれていた。
しかしキャスタリアの良さを当時知ることは出来無かった。

テクノポップと呼ばれる物はシンセサイザーの多重録音で音を造っていくが、当時の多重録音技術ではそう多くのチャンネルを重ねることは難しかったので、テクノポップと呼ばれるものはしょぼい音が多かった、しかしそこはさすが元祖、しょぼさを感じさせることもなく最高にかっこいい。

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Metamorphosis

Progressive Rock

metamorfosis01.png

メキシコの芸術はおもしろい。リベラにしてもシケイロスにしてもそうだが、キュビズムやシュルレアリスムなど前衛を知りつくしていながらも、アウトプットはとても民衆的な、トラディショナルな作風になっている。

これはメキシコの音楽家にもいえることで、西洋音楽を土台にしていながらも、でてくるサウンドにはメスティソとしてのアイデンティティが滲みでている。その際だった例がJorge Reyesのように先鋭的かつ古代的なヒトであり、彼のばあいは失われたマヤ、アステカの音楽をもとめて彷徨う姿がそのまま音になっているような印象だ。

1985年、当時おそらく音大生だったと想像される若い3人が残した唯一のアルバム「Metamorfosis」にも、そういう意味でのメキシコらしさが溢れている。

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Ragnarök

Progressive Rock

ragnarok03.png...細い月のでる晩に家路へと急ぐ、自転車に乗った男の姿がある。いかにも北欧らしい夜の絵が描かれたジャケットに包まれた、彼らのこれは1stアルバムなのである。

小雨のふる北欧の山々--そんな静かな風景を想いながら、僕はこのアルバムによく針を落とす。熱いコーヒーをすすりながら、寒い冬の夜に聴くラグナロックには、又、格別の味がある...(山崎尚洋 「MARGUEE MOON VOL.8 特集・香りの音楽 P41 1982」より)

山崎さんの書いたこの一文が、北欧のジャズ・ロック・グループ、ラグナロクとの馴れ初めである。いまあらためて読みかえしてみても、このアルバムにただよう空気というものをよく伝えていて、つけ足すことが何も思い浮かばない。

大学時代の友人にいわせると、当時のぼくのアパートを思いだすとき、かならずといっていいほどこのジャケも回想されるのだそうだ。それくらい愛聴していたんだとおもう。

あれから二十年。いまでもよく「Ragnarök」に針を落とす。そう、ちょうど今日みたいな底冷えのする雨の日に。あのころと変わらず、深煎りの熱いブラックコーヒーを飲みながら。

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