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Rage in Eden

Ultravox

Rage in Eden 
第1期UVの影を払いのけ、よりロマンティシズムとエレクトロニクスとのコントラストを強化したのが本作2nd。ジョン・フォックスの「ザ・ガーデン」に感じられる「自然への永劫回帰」とは趣を異にした、より自己に埋没するような黒さを秘めている。ミッジ・ユーロのVoは哀しみをたたえ、憂欝な影を思わせる深いリヴァーブを引き摺りつつ、ウォーレン・カンのハンマービートは胸の鼓動を刻みつづける。そこを縫うようにB・カーリーのヴァイオリンが、黙々と過ぎ去りし日々を懐述する。ラストまで狂おしいほどメロウに徹しながらも、電子的な後味がのこる本作は、英と独の理想的統合といえるであろう。(奈良)

by nara : 2005年4月 3日 21:15