Progressive Rock

EGGレコード抜き書き

Progressive Rock

GP_704_B.jpg1979年当時、EGGのサウンドを評論家の方々がどのように受け取り、何を予見したのか、それはいま現実となったのかどうか、資料としての意義もふくめて抜き書きしておきたいとおもいます。

ユーロピアン・ロックの新しい展開--仲邨杳一さん
注目すべきレーベルが日本でも紹介されることになった。"The Most Progressive European Music Experience"をキャッチフレーズにするEGGがそれである。...

ぼくは、このカタログを見たとき、イギリスのヴァージン・レーベルを連想してしようがなかった。つまりこれはフレンチ・ロックという狭いカテゴリーだけのためのものではなく、そのキャッチフレーズにもあるとおり、ヨーロッパの最もプログレッシヴな音楽をトータルに紹介するという崇高な理念の元に出発したレーベルなのだ。本家ともいえるヴァージンは、結局経営上の問題から、創設当初のような実験的なグループやアーティストたちは次々と切り落とし...

その意味で、今日までとかく陽が当たらなかったフランスの、それも真にプログレッシヴなロック・ミュージシャンを中心に、ユーロ・ロックを意欲的に紹介していこうとするEGGは、これからの活動が実に期待できるレーベルなのである。(イグナチオ・ライナーより 1979)

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Ignacio

Progressive Rock

Vangelis

IgnacioFrontB.jpgEGG 900.531(1977)

Patrick Vianにつづいて今回もEGGレコードをとりあげたい。

Vangelisといえば言わずとしれた映画音楽の巨匠である。「炎のランナー」「ブレードランナー」などの超有名作をあげるまでもないが、70年代前半、彼がまだフランスで活動していたころからすでにサントラをよく手がけている。

Ignacio  」はもともとFrancois Reichenbach監督の映画「Entends-tu les Chiens Aboyer?」(1975)のサウンド・トラック盤として同年リリースされていたもので、ぼくがもっているのは独Bellaphon盤「Can You Hear the Dogs Barking?」のみである。詳細は以下のサイトを参照してほしい。

Vangelis Collector - Music - Vangelis - Entends-tu les Chiens Aboyer? or Ignacio or Can You Hear the Dogs Barking?

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Metamorphosis

Progressive Rock

metamorfosis01.png

メキシコの芸術はおもしろい。リベラにしてもシケイロスにしてもそうだが、キュビズムやシュルレアリスムなど前衛を知りつくしていながらも、アウトプットはとても民衆的な、トラディショナルな作風になっている。

これはメキシコの音楽家にもいえることで、西洋音楽を土台にしていながらも、でてくるサウンドにはメスティソとしてのアイデンティティが滲みでている。その際だった例がJorge Reyesのように先鋭的かつ古代的なヒトであり、彼のばあいは失われたマヤ、アステカの音楽をもとめて彷徨う姿がそのまま音になっているような印象だ。

1985年、当時おそらく音大生だったと想像される若い3人が残した唯一のアルバム「Metamorfosis」にも、そういう意味でのメキシコらしさが溢れている。

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Ragnarök

Progressive Rock

ragnarok03.png...細い月のでる晩に家路へと急ぐ、自転車に乗った男の姿がある。いかにも北欧らしい夜の絵が描かれたジャケットに包まれた、彼らのこれは1stアルバムなのである。

小雨のふる北欧の山々--そんな静かな風景を想いながら、僕はこのアルバムによく針を落とす。熱いコーヒーをすすりながら、寒い冬の夜に聴くラグナロックには、又、格別の味がある...(山崎尚洋 「MARGUEE MOON VOL.8 特集・香りの音楽 P41 1982」より)

山崎さんの書いたこの一文が、北欧のジャズ・ロック・グループ、ラグナロクとの馴れ初めである。いまあらためて読みかえしてみても、このアルバムにただよう空気というものをよく伝えていて、つけ足すことが何も思い浮かばない。

大学時代の友人にいわせると、当時のぼくのアパートを思いだすとき、かならずといっていいほどこのジャケも回想されるのだそうだ。それくらい愛聴していたんだとおもう。

あれから二十年。いまでもよく「Ragnarök」に針を落とす。そう、ちょうど今日みたいな底冷えのする雨の日に。あのころと変わらず、深煎りの熱いブラックコーヒーを飲みながら。

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PAVLOV'S DOG

Progressive Rock

pavlovsdog.pngPAVLOV'S DOG / PAMPERED MENIAL 
PC 33552 Columbia 1975

本年2006年は戌年である。だからというわけではないが、パブロフの犬である。ロシアの学者パブロフが愛犬にえさを与えるたびにメトロノームの音を聴かせ愛犬がメトロノームの音を聞くとよだれを垂らすという別の角度からみれば人間本位な実験から「パブロフの犬」という言葉と「条件反射」という言葉が生まれました。

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ATOMIC ROOOSTER

Progressive Rock

roooster.pngATOMIC ROOSTER 
『2006年1月、ATOMIC ROOOSTERのサンクチュアリとアルカンジェロ盤のCDを同時購入する。通称男買い。すべての謎は解けた(涙)』

EL&Pファンである私にとってEL&Pのメンバーが参加していたバンドの作品はどうしても全部聴きたいと欲してしまいます。まだ10代のEL&Pを聴きだした駆け出しの頃、「衝撃のロックトリオ伝」というEL&Pの本を読みあさりそこから得たナイスとアトミックルースターというバンドの作品もコレクトの対象になりました。入手困難かと思われたのですがなんと行きつけのレコード点にあっさりとあったのです。それもこづかいの少ない高校生にやさしい価格1800円でした。聴いてびっくり、インスト曲などほとんどEL&Pそのままじゃんと。あのオルガンを弾けるのはキースエマーソンしかいないと強く思い込んでいた私にとってビンセントクレインは衝撃を与えてくれました。すぐにアトミックルースターの他の作品も聴きたいと思いました。その後いろいろ研究して行くと、1stアルバム初回日本盤は見開けジャケ(内側は解説が載っている)とか、あるリサイクルショップで見つけたデビューシングルの日本盤「13日の金曜日」はアルバムテイクと違うとか、2種類のアルバムの存在があるとか等々。

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ALEXIS

Progressive Rock

alexis.pngMCA-2260 1977 MCA Records,Inc.

本格的にレコードコレクターになった頃は中古レコード店に足を運んではジャケだけを見てこれはと思ったら購入する通称ジャケ買いの域に達していました。訳が分からずの購入したレコードの1枚です。ドラム、ベース、ギターにサック&キーボードとあと2人のボーカル&キーボードの6人編成にパーカッションとフルートの2人のゲストを迎えて製作されてます。音の方はありきたりですがジャーニーなどのアメリカンハードプログレ、さらにスターキャッスル等にも通じるメロディアスなサウンドです。全曲3〜4分でとても聴きやすい。バンドについて詳しいことが知りたいとネットで調べてみましたがよくわかりません。一応、プログレ扱いされていたことがわかったぐらいです。A面ラストのバラードが気に入りました。

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