Vienna
ジョン・フォックス(Vo)の脱退で余儀なく休止状態におちいったウルトラヴォックス。ところが、ビリー・カーリー(Key,Vln)がスティーヴ・ストレンジのプロジェクト、ヴィサージに参加したことがきっかけで、元リッチキッズのギタリスト、ミッジ・ユーロ(Vo,G)と出会い意気投合。俗にいう第2期UVが始動する。
UVの名を一躍メジャーしたCMソング「ニュー・ユーロピアンズ」のヒットをはじめ、アルバムも欧州・日本ともに話題をよんだ。ノイばりの鉄拳ビートにリリカルな旋律がからむ新鮮なスタイルはパンクスの残党を圧倒し、ニューロマンティックなる新ムーブメントを形成。多くのフォロワーが続くことになる。
コニー・プランクのプロデュース作品のなかでも出色といえるが、本作の功績はなんといっても第1期UVの再評価を促したことにつきる。
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