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Tangram

German Rock

Tangerine Dream, Edgar Froese

td-tangram.pngTangram 
ラジオでもしタンジェリンの音楽がかかたっとしても、誰かにとっては会話の下敷きでしかないわけだし、僕にとってはまだ十分実験的とは言えない。ラララ〜♪というのが好きな人たちのものさ。(コンラート・シュニッツラー

「僕は今のタンジェリンの音楽、そしてショウより、前の方がずうっと好きだったと言わなきゃならない。彼らは今、昔のようにオリジナルな音楽ではないことをやり始めたから。タンジェリン・ドリームがタンジェリン・ドリームをコピーしているなんて、おかしいと思わない? 彼らの初期のコンサートには全く肝をつぶしたよ。それは今までフランスで行われた電子音楽のコンサートの中で、最も素晴らしいもののひとつだった。14世紀に立てたれた大きなカテドラルで行われたんだけど、そこで五百人の人々は、まだ無名だったタンジェリン・ドリームのサウンドを聴いたんだ。全くファンタスティックだったよ。タンジェリン・ドリームは、音楽に大改革を起こしたと思うんだ。(ティム・ブレイク

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Pergamon

German Rock

Tangerine Dream, Edgar Froese

td-pergamon.pngPergamon 
1980年1月31日、東ベルリン公民会館で行われた新生タンジェリン・ドリームの皮切り事始めライブ。死体同然だった当時のタンジェリンをみごと復活させ、第二の人生を歩ませることに尽力した"第三の男"、ヨハネス・シュメーリンクが正式にクレジットされたのもこの作品からである。

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White Eagle

German Rock

Tangerine Dream, Edgar Froese

td-white.pngWhite Eagle 
1982年発表。前作「Exit」でやり尽くしたか、ここあたりからテンションが降下しはじめる。フローゼの継続的なソロ活動、意欲的なライブ活動、膨大な数にのぼるサウンド・トラック制作により習得したものを、各自持ち寄って集成する、もしくは新機材の可能性を錬金術的な密室作業により追求し、その成果の発表というのでもなく、スタジオワークならではの凝った音造がのぞめない。果てしなく続く機材との格闘に疲れが見えたのか。

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Poland The Warsaw Concert

German Rock

Tangerine Dream, Edgar Froese

td-poland.pngPoland 
1983年12月10日、ポーランドはワルシャワでのライブ・アクト。ヴァージンから離れ、ジャイヴ・エレクトロなる新興レーベルに移籍後の、第1作目にしていきなり2LP(1CD)という物量だ。

以前から積極的に東欧でのライブを試みていたせいか、写真でみるかぎり客の入りもよい。ポーランド領の湾岸都市グダニスクからはるばるファンクラブまでかけつけていることがインナースリーヴからうかがい知れる。

一部シングルカットされて、当時変形レコードが出回ったが、我が国では「ワルシャワ・イン・ザ・サン」というタイトルで12インチシングルとしてリリースされた。帯のコピーは「つれづれに、アバンギャルドな夢をみる。寒い国からとどけられた夢幻ライヴ」。ワルシャワの冬は確かに寒い。ライブ当日もおそらく氷点下まで冷えこんだことであろう。

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Hourglass

Japanese Rock,Pop

hourglass.pngHourglass 
おもえば9年まえ、新星堂の試聴コーナーで出会い、速攻でレジにかけこんだのがコレ。70年代のソウル・ミュージックを思わせる、アナログ感全開の「いつかきっと」をはじめ、東子さんの持ち味が一気に花開いたアルバムです。

はじめて聴いたとき、貫禄ある堂々とした歌いっぷりから、下積みの長い実力派シンガーなんだろうなと思っていたら(ジャケも大人っぽいし)、とっても若いのにおどろいた。この器のデカさはユーミンを彷彿とさせる。

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Zero Set

German Rock

Moebius-Plank-Neumeier

b00005eu1f.pngZero Set 
プランクが関わったアルバムで個人的に最も好きなのがコレ。ピコピコ・リズムをこれだけ過激に使いこなす音楽がこれまであっただろうか。ドラムが打ち出すリズムもとんでもない。ちょっと聴いただけではヴォーカルが入っているのがわからないところもエグイ。ダ作ばかり出していたスカイとは思えぬ快心作。A面ラストの「Pitch control」の激烈さは低音を最大限に効かして体で聴かなければ意味ナシ!!B面は割と大人しくなってしまうのが実に惜しいが、まあ、許してあげよう。82年にこんなアルバムを出してしまうなんて、やはり、驚き。(ミニヨンvol.8 長崎)

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Rage in Eden

New Wave

Ultravox

rageineden.pngRage in Eden 
第1期UVの影を払いのけ、よりロマンティシズムとエレクトロニクスとのコントラストを強化したのが本作2nd。ジョン・フォックスの「ザ・ガーデン」に感じられる「自然への永劫回帰」とは趣を異にした、より自己に埋没するような黒さを秘めている。ミッジ・ユーロのVoは哀しみをたたえ、憂欝な影を思わせる深いリヴァーブを引き摺りつつ、ウォーレン・カンのハンマービートは胸の鼓動を刻みつづける。そこを縫うようにB・カーリーのヴァイオリンが、黙々と過ぎ去りし日々を懐述する。ラストまで狂おしいほどメロウに徹しながらも、電子的な後味がのこる本作は、英と独の理想的統合といえるであろう。(奈良)

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Vienna

New Wave

Ultravox

vienna.pngVienna 
ジョン・フォックス(Vo)の脱退で余儀なく休止状態におちいったウルトラヴォックス。ところが、ビリー・カーリー(Key,Vln)がスティーヴ・ストレンジのプロジェクト、ヴィサージに参加したことがきっかけで、元リッチキッズのギタリスト、ミッジ・ユーロ(Vo,G)と出会い意気投合。俗にいう第2期UVが始動する。

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Sei Still, wisse ICH BIN

German Rock

Popol Vuh

seistill.pngジェリコの要塞を陥落させた力。ソロモン王から悪霊を取り除いた力。古えの音楽に宿されていた魔力が現代ではとうに消え失せ、見るべきものもは何一つとして見いだせない、とポポル・ヴーのリーダー、フローリアン・フリッケは考えていた。そこで彼は、類い希なる霊感と強靭な意思を頼りに、2千年前の音楽を奇跡的に復活させる。彼が長年にわたって求めつづけた真の音楽が、本作と次作「Agape Agape」で遂に完成したのである。巷で人気の高い「ホシアナ・マントラ」は、そのマニフェストにすぎなかった。

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Delay1968

CAN

German Rock

delay1968.pngDelay 1968 
CANというグループ名には、"できる"という意味のほかに、各々が学習のなかから得たものを"投げこむ"という意味もこめられている。本作は1st「モンスター・ムービー」以前の未発表音源を収録したCAN創世記の貴重な記録だが、各自の学習成果など微塵も感じられず、あるのはすべてを素粒子レベルまで還元しようという破壊衝動のみだ。ベルベッツにも比肩しうるこの甘美な毒性は、ネルフェニヒの古城がもたらした病理の産物かは知らぬが、アルバムにして15枚分の排毒を終えた時点で、CANはその存在意義を失った。(奈良)

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