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3人のその後

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先週土曜に久しぶりの外出許可がでたのでタクシーで帰宅した。

膝骨折した母は見違えるほど元気になっていた。月曜日にギブスがとれると通院介助をしている姉から聞いていたが、このまま弱ってぼけて死ぬんじゃないかとまで心配していたので思ったよりこの人はタフだなと思った。昭和ヒトケタ世代はさすがに強い。

大学病院に入院中の友Nさんとお茶する。こないだお会いしたときは手術してまだ日も浅かったこともありまだちょっとしんどそうなお顔だったが、昨日リハビリ科の前でバッタリ会ったらすっかり元気になって顔が輝いていてこっちもホッとした。

そのあと二人でドトール行ったら寒かったのでぼくは抹茶ラテ、Nさんはブレンドをお持ち帰りして「がんサロン」という院内の小部屋に陣取った。思いがけずムハンマド・ユヌスさんの話になってつい熱弁をふるってしまった。Nさん手持ちのニック・ドレイクやロバート・ワイアットやグレングールドのCDを借してもらった。ロバート・ワイアットの「Nothing Can Stop Us」はレコードしかもってないので久しぶりにきく名曲「at last I am free」に全身が震えた。



検査結果がでるまでまだ時間がかるけど、おそらく初期のがんだから退院の日も近いだろうとのことだった。

で自分はというと、アルケランという抗ガン剤の服用をはじめて白血球が8万から1万台までなんとか抑えこむことができたのだが、どうもちかごろ息が苦しい。CT撮ったら肺炎ですといわれた。

カビに感染したらしいということで採血、抗真菌薬の服用がはじまった。ちかごろ食欲も旺盛だしリハビリで筋肉もついたし調子いいなと思っていたので肺炎の知らせにはさすがに腰が砕ける思いがした。やはり病人稼業は一筋縄ではいかない。その日になってみなければ何もわからない。

今週末のイベントに参加するため足腰のリハビリを続けてきたけど、肺炎が発覚したせいで外出許可そのものが危うくなってきた。

ここは無茶せず12月1日キケ・シネシのライブに照準をあわせ23日はすっぱりあきらめたほうがいいかもしれない。ちまたでカゼがはやっているというし免疫力がハダカ同然のいまプイッと娑婆にでたら肺炎どころではすまないかもしれない。

朝の回診でドクターにたずねてみよう。

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