先月から化学療法をがっつりがんばったが、残念ながら寛解にはいたらず。抗がん剤のダメージはかなり残っていて、髪の毛も抜けて手も足も黒く変色してやせ細ってしまった。まるで自分の体ではないみたいでこの貧相さを恨んだこともあったが、ある人からのアドバイスで、自分を好きになってくださいといわれたのがきっかけになって、またこのやせ細った体をねぎらい、ここまでがんばってきてくれたことを感謝するという気持ちに立ち戻ることができた。
移植してから弘前で過ごした5年間はほんとうに楽しく、夢のような時間だった。それくらい弘前で過ごした時間の大切さは何者にもかえられない。白血病が再発してしまって、その時間も残りわずかとなってしまったが、これさえあれば、あの世にいつ旅立っても悔いが何もない気がする。
たしかに毎日苦しい。病気との闘いは苦しい。でも自分の苦しみを離れてもっと違った角度から眺めてみれば、今こうして病気で苦しんでいる経験も、今生でしかできない。あの世はもっと退屈なところで、このようなチャレンジングな経験なんてひとつもできないそうだ。ああ、もっと苦しんでおけばよかったなと思うくらい、今生は希有な大切な場所なのだそうだ。
伊勢ー白山 道
http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/e/b5dd3fa6d71b60a022d53a7768f65f40
人生そのものが修行であって、苦しむということがこの世のメインディッシュ。だから自分の苦しみを超えてご先祖様をはじめ万物に感謝することができればその波動は宇宙全体にいい影響をもたらし、次のニンゲンにその魂が引き継がれていくという。
主治医の先生にわがままをいって、来週木曜日には退院できるよう手配を進めてもらっている。とにかく弘前に帰って自分のふとんに寝て、これからどうするか考えようと思う。
テスト
ご自宅での生活を選択された貴君の選択とてもいいと思います。
高校の同窓会の幹事学年が2,3年後です。
そこでお会いしたいものです。
待っていますよ。
私も精巣ガンを患い県病で抗がん剤治療しました、
奈良さんの向かいのベッドに入院してたんですが覚えてらっしゃいますか?奈良さんのブログをよく拝見していて見習わなきゃなという点がたくさんあって色々考えさせらています、これからも僕に様々な課題を与えて欲しいと思います、僕はガンには絶対負けません。
もちろん覚えてますよ。どうしてらっしゃるかなと気になっていたのでコメントうれしいです。ぼくも弘前に帰って、ゴハンを食えるようになって気持ちもだいぶ変わってきました。家でじっと死を待つよりも、やはり最後まであきらめず完治へむけて突っ走ってる自分のほうが自分らしいんじゃないかと。「僕はガンには絶対負けません」という一言に勇気をもらいました。ありがとう。