narajin.net表紙の白血病カウンターが365を切った。今年も第二の誕生日ともいうべき骨髄移植記念日を家のフトンで迎えることができた。まずはみなさんに感謝。
感染を避けるため巣ごもりしていた昨年とくらべ、今年はやりたいことを一斉に始めちゃったせいか、初冬を迎えた今もその後始末でもみくちゃになっている。アタマ整理のためちょっとGoogleカレンダーを振り返っておこうと思う。
ビックリではじまった初春
まず春先に病気のことで東奥日報に大きく写真付きで載せてもらうというハプニングがあり、つづけて県主催の「津軽伝統工芸+craft」デザインコンテストで最優秀賞を受賞してまた新聞2紙に掲載されるというビックリが続いた。その後ラジオにも出演させていただくという幸運な社会復帰となった(この二日後に入院したけど)。
調子に乗りすぎた春
これに気をよくして
- 青森まで電車とバスを乗り継いでWEB業界の飲み会に顔を出したり
- IBMのアクセシビリティアドバイザー資格取得のため受験に行ったり
- ガットギターをかついでボサノバ練習+飲み会したり
- ドナー登録ボランティアのサークルを作ってくれるよう弘大に頼みにいったり
- 末松議員夫妻と木村秋則さんの講演に行ったり
- 障害者手帳ゲットのため役所に通ったり
- NPO法人 harappaの写真部に入部したり
- テンペラ画をまた始めたり
と、いきなりトップに突っこんだのが今思うとムチャである。ムチャジンである。カレンダーによれば、4月30日の受診日にそのまま病棟送りとなっている。J師匠の命日2日前のことであった。
桜は病院の窓ごし
入院中は長期の絶食がたたり体重も40キロを切った。点滴・寝たきりの日々が続いてそれまで蓄えた肉もぜんぶ削除された。移植後三年を穏やかにむかえ、そろそろGVHD(移植片対宿主病)とも仲良しになったと思っていた矢先の地獄送りに毎日イライラしどおしだった。でもかわいい看護師さんがいるだけずいぶんと耐えやすい地獄ではあった。
不安と酷暑の夏
6月の退院後は視覚障害者のパソコン講習に参加したり(東京女子大でのJIS8341:2010のセミナー参加についてはまた後日)、写真展に出品したり、障害者手帳の申請をしたりである。
この頃いちばん辛かったのは酷暑である。しかも退院後すぐ仕事が入るというびっくりがあった。ほんとうならば4年ぶりの受注に諸手をあげて喜ぶべきなんだろうけど、「納品まで体がもつだろうか?」という不安と疲労でいつになくヘヴィな夏となった。
Movable Type コンテスト2010の秋
この後の放課後活動ぶりはまた書くとして、ちかごろのビックリといえば、なんと言っても「Movable Type コンテスト2010 グランプリ受賞」である。これはまさに寝耳に水というか、晩飯を食い終わりグダラっとしていたところに届いた吉報におもわず「アゥアーっ!」とシャウトしてしまい、カッチャの弱い心臓に高負荷を与えてしまった。スマヌ。
仕事や体の事で暗鬱とした日々を送っていたときだっただけに、これは効いた。しかし神は何故こうもぼくの弱い魂に揺さぶりをかけるのであろうか。白血病にして涙の谷に突き落としたかと思えば、今回はこれである。まるでジェットコースターのように天地左右、なされるがままに振り回されている感である。
まあ神へのグダメギはいいとして、この受賞はみんなが寄せてくれたコメントを含めたものだと思ってます。白血病になる前から、骨髄移植してから、退院してから、ブログを読んだり、コメントを残してくれたみなさんに多謝。
デザインのコンセプトやMTについても書きたいことがあるのだけれど、まだ実感がないので賞品のiPadと「トロット夫妻サイン入りTシャツ」がホントに届き、現物で実感したら書こうと思う。直リンクで来たヒトは表紙も見といてほしいとおもう。
おおお、iPadなんだ。いいね!
宅急便のトラックが来るとドキドキする。でもガックリ。
達成おめでとうございます。
夏にあった時、iPadが云々いってたら本当に入手できましたねぇ。
奈良さんの今年はとても充実しているではないですか。素晴らしい。商品iPadなのですか。今のところ自分で金を出して買う予定はないですけど、もし手に入れたら子どもに絵本のアプリを見せたいです。
p.s.投稿ボタン、今頃気づきましたが、笑いました。
ごっつさん
ありがとうございます。
iPadまだ来ないんだこれが。キーボードとタッチペンは用意したんだが。
あきらさん、こんにちは。お子さんはお幾つですか? お仕事に育児にと大変な毎日ではないでしょうか。ぼくもちょっとずつですが社会復帰中です。絵本アプリ、お父さんの手作りはいかが?
おめでとうございます。
何だかもの凄く嬉しくて興奮してます!
すみません表現ベタで、、笑
平野くんが喜んでくれるとわしもうれしい
こどもは今2才9ヶ月です。「ママだいっ嫌い」とは絶対にいわないのに「パパだーい好き」と「パパだいっ嫌い」を交互にいわれて悲しい。絵本アプリ、いいですね! しかしアプリ制作は目下棚上げ状態です…。